セミナーレポート

今回は5月8日に東京にある“きゅりあん”で開催された
ブラッシュアップセミナー「色彩心理/心と体と色の関係」をお伝えします。
色彩心理をテーマにしたセミナーは初めてでしたが、多くの方が集まりました。

私たちが1日に目にする色の数
 「私たちが一日に目にする色の数、何色?」と出ていると思いますが、だいたい一日に目にする色って何色くらいだと思いますか?
実は15,000色といわれています。360度見回せばぜんぶ色ですから、常に目にしていますし、あまりに色を見すぎてしまうと疲れてしまいます。
 では、人間が色を見られる力、識別能力はどのくらいあると思いますか?色を見極める力です。1500万色あります。人間と同じくらい色が見える動物は、ゴリラとチンパンジーくらいなものといわれます。闘牛場で牛に、ひらひら赤い布を振ります。そうすると興奮して飛び込みますが、牛は赤色を見えていません。赤色で牛が興奮するのではなく、目の前にひらひらするものがあるのと、周りの歓声で興奮するのです。人間が色が見える事自体、大事なことだと思います。

外界からエネルギーを取り入れる
 「生命のあるもの全ては、外界からエネルギーを取り入れて生きている」とあります。生き物は必ずエネルギーが必要です。中国医学は、先天の性と後天の性と言われるものがあります。先天の性というのは親からもって生まれたエネルギー、生きる力です。しかし、段々弱くなります。それと同時に人間は成長しますから、他からエネルギーを取り込んで、生きるエネルギーを得ていきます。これが後天の性です。例えば、私たちは食べてエネルギーをとる、あるいは寒いときには暖のエネルギーを取り入れます。特に人間の場合は、愛情のエネルギーが非常に必要です。赤ちゃんを育てるときにもスキンシップが非常に大事です。私たちが勉強してきたハーブ等の植物は、とにかく太陽エネルギーが必要です。そのようにエネルギーを必ず取り込んで生きていることなのです。そして、色もエネルギーなのです。

色のない世界は人のバランスを崩す
 まったく色のない世界を想像してみてください。怖いものがありませんか。サスペンスドラマの怖い場面のようです。「色は人間にとって救いである」といったのはピカソですが、色のない世界は、肉体的、精神的に非常にバランスを崩しやすい。ナチの収容所には、真っ白の部屋があったといいます。色はエネルギーの一つですので色を見ることでも私たちはエネルギーバランスを取っているのです。

感情もエネルギーである
 感情のアンバランスは体の不調を引き起こし、病状を悪化させてしまいます。感情もエネルギーというのはよくお分かりになると思います。興奮するとき、怒る時、非常にエネルギーが必要です。喜ぶときにも興奮して、非常にエネルギーが必要です。その感情のバランスが崩れてくると、当然体の調子も悪くなります。ですから、感情のバランス、エネルギーを取り込みバランスをうまくとることが、精神的にも肉体的にも気持ちよく生きる上で重要です。

何故色彩が心と体に影響を与えるのか
 何故、色彩が心と体に影響を与えるのかといいますと、色は光、電磁波です。科学的に考えれば、目の中に入った光は脳の中の視床というところに届きます。体の外からの情報も中からの情報も、全部その脳の視床に集まります。光の情報は後頭部にある視覚に関するエリアに届くことで色を認識します。これは赤い色だとか、これは青い色だと意識します。認識した情報は、再び脳の中央部にある大脳辺縁系と呼ばれるエリアに伝達されます。この大脳辺縁系には扁桃体という場所があります。扁桃体は、簡単に言うと好きとか嫌いとかを判断する場所です。人間にとって好きだなと思うことは、その状態を今受け入れてあげることによって自分にとって非常にいいバランスをとってくれる。これが好きと判断するものです。嫌だなと思うものは、今その情報を自分の中に取り込んでしまうと、自分にとって危険があるので嫌だなと判断します。匂いも同じです。この本能的な判断は大脳辺縁系のすぐ近くにある視床下部に連絡が行きます。視床下部は自律神経に関わる場所ですから、交感神経と副交感神経の調整をし、視床下部の下にある脳下垂体にも影響を与えます。すなわち、目にした色のエネルギーの違いで瞳・眼・血流・呼吸・代謝・免疫力・ホルモンバランス等が変化するのです。