アロマテラピートリートメント

身体のむくみ、日常生活で抱えるストレスをアロマテラピートリートメントで解消しましょう。
第1回目は、マッサージの効能をご紹介します。

筆者プロフィール
山本真理氏

山本 真理

緑と香りの学校Tiara主宰。
NPO法人日本ハーブ振興協会PIH


国立京都工芸繊維大学工学部卒業。
卒業後企業の研究室に勤務。
  父の仕事の関係で、幼い頃から自然(特に植物)に触れる機会が多かったため、植物の中の有効成分を科学的に勉強し始めたのがアロマテラピーを知ったきっかけになる。
  その後、フランスの化粧品会社のエステサロンに8年間勤務しマッサージの技術や身体、皮膚のケアの方法を習得し、自然の植物からとれる精油やハーブを取り入れた自然療法との組み合わせを試みる。
  現在は、各地でハーブやアロマテラピーのセミナーを開催し、講師活動をしながら福祉施設や 病院でのボランティア活動をとおしてアロ マ・ハーブの普及に努めている。大阪市内 のクリニックではセラピストとして活動。
 
 
 
 

Step.1 マッサージの効能編

アロマテラピートリートメントを受けたことはありますか?
 力任せにぐいぐい押したり、ベッドや体が激しく揺れるようなトリートメントではありません。トリートメントを受けるお部屋は少し薄暗く、心地よい音楽が優しく流れてきます。自分の好きな香りや、セラピストが選択した自分が必要としている香りがかすかに香ってきます。このようにアロマテラピートリートメントは、触覚だけの癒しではなく、視覚・聴覚・嗅覚が必ず癒されます。トリートメントの後においしいハーブティを出してくれるサロンも多く、味覚が癒されることも。まさに五感のセラピーになりますね
 

 私たちは意識しようがしまいが、常に外部の情報や環境の変化を五感で敏感に受け取り、脳がそれらの情報を判断して対応しているのです。私たちは毎日心地いい刺激ばかり受けているわけではありません。
 現代社会ではむしろストレスと感じる刺激の方が多いのではないでしょうか。
  時には五感すべてが心地よいと感じる時間を、大切な自分にプレゼントしてあげるのも素敵なことですね。アロマテラピートリートメントは、まさにそんなひと時を与えてくれます

 
 トリートメント(マッサージ)は毛細血管やリンパの循環促進の効果が期待できるとともに、皮膚への触圧作用により、神経系・筋肉系へも大きな影響を及ぼします。これは皮膚上から一定の方式にのっとって、一定の方法によって物理的刺激が加えられることによって生体反応が活発になるからです。マッサージの物理的な刺激は、ルフィニ小体(温覚)、マイスネル小体(触覚)、ファーターパチニ小体(圧覚)、毛根部神経終末などによって感じられ、知覚神経線維を通じて、脊髄神経節へ送り込まれます。そして間脳の視床下部に到達し、次いで大脳皮質にまでいき、触圧感覚として認知されます。皮膚表面へ加えられた刺激を認知するのは大脳中枢ですが、感覚は刺激が加えられた部位に生じます。これを感覚の投射と呼んでいます。身体が出来上がる過程をみると、皮膚と脳(神経系)は同じ胚葉(外胚葉)から発生します。皮膚を癒してあげることは、脳を癒すことにつながっているんですねこれにより、身体のむくみはもちろんのこと、ストレス解消にもつながるのです。
 

 マッサージの効能はそれだけではなく、皮膚表面の触圧感覚により皮脂線も刺激されて活発になり、皮脂の分泌が促され、お肌になめらかさが増します。また真皮乳頭内の毛細血管が拡張されて血行がよくなることによって、皮膚へ十分な栄養が供給されることになります。美容面でも嬉しい効果が得られるのです
 ここにハーブや精油を用いると、マッサージの物理的な効能に加えハーブや精油の薬理作用や調整作用、リラックス作用、リフレッシュ作用が期待できます

 

 皆さんもまずはセルフマッサージから始めてみませんか?
  セルフマッサージを通じて、自分の心や体の声に耳を傾け、健康で快適な毎日を過ごしていただけたら素晴らしいなぁと思います。

 
2009年5月 掲載